在宅仕事を楽しくするプレイリストを作ったから見てくれ
在宅勤務の諸君、こんちは。そうでない人も。元気? こっちはそれなりに元気だ。あまり頑張り過ぎない程度に頑張っている。
頑張るのは嫌いなんだ。頑張っていることをひけらかす奴も嫌いだ。自慢じゃないが、努力しないってのがモットーなのでね。
それはいいから、まぁ聞いてくれ。
在宅の仕事って孤独なんだよ。自分で選んだ道とはいいながら、ときどき精神的にきついときがある。それだけならまだいい。仕方なしとして納得もできよう。ただ、困ったことに外がうるさいんだよ。近くに公園があるんだ。子供用のアスレチック的な遊具が備えてある。昼は子供たちがワラワラとやってきて遊ぶもんだから、非常にやかましい。仕事の邪魔なんだよな。だから、音楽をガンガンに鳴らすことにしてるんだ。これなら外の騒音をシャットアウトできる。集中力が増して孤独な感じも薄れるし、音楽にも詳しくなれるし、いいことしかない。 この何年も、そういった感じで仕事をしている。
今までジャズばかり聴いていたんだけど、最近はロックだ。ジャズはアルバム1枚ずつかけっぱなしでいいが、ロックは曲を選んでリスト化した方が気分も乗りやすい。「在宅仕事を楽しくするプレイリスト」ってのは、そういう経緯で作ったわけなんだよ。面白いものができたんでお知らせしたいんだ。たぶんみんなも気に入ってくれると思う。
一応、基準らしきものがあるんで、それも読んでくれ。たいしたものじゃない。
1.単純な構成のロックの楽曲であること。
2.ノリがいいこと。
3.覚えやすいメロディーであること。
4.バカっぽい感じであること。
あまり意味がなさそうだけど、いいか。曲を挙げていくから、それでなんとなく分かって欲しい。かなりの曲数があるんだけど、今回は一部だけにする。リストを作るときに作業時間の目安になった方がいいと思って、1時間ごとにインストの曲を入れるようにしている。インスト曲が終わると1時間経ったことが分かるという仕掛けだ。最初の1時間分を紹介しようと思う。ぴったりじゃないよ。だいたい1時間だ。たぶん59分何秒とかだと思う。
必死になって作ったもんでもないから、キミらも必死にならず、気楽に見てもらいたい。興味が湧いてきたらCD買うなり、ダウンロード購入するなりするといいと思うよ。ちなみに曲順にあまり意味はない。雰囲気で並べてあるだけだ。気にしなくていい。
1.A Little Less Conversation / Elvis Presley
定番だ。もちろんジャンキーXLミックスのやつ。1曲目にふさわしい。やる気出る。
Junkie XL, Elvis Presley - A Little Less Conversation (Elvis vs JXL) ft. Elvis Presley
2.Grand Funk Railroad / Footstompin' Music
グランドファンクレイルロードだ。大好きだね。すっげーバカっぽい。『アメリカンバンド』とか『ロコモーション』とかのヒット曲も多い。これはライブアルバムの1曲目。このアルバムは名盤だから聴くといいと思うよ。
Grand Funk Railroad / Footstompin' Music (LIVE)
3.Dr. Feelgood / She Does It Right
ドクターフィールグッドも大好きだ。この曲は特に良い。2拍のドラムイントロから続く単純明快なギターのリフがいいんだ。これだけで1曲まるごと押し切る。シャキ シャキとカッティングするだけ。最高にバカげていて、最高にロックだ。この曲が収録されたアルバムもグレートな名盤。
4.ZZ Top / Stages
ZZトップもいいバンドだ。バカ向けにたくさんの楽曲を作ってくれた偉大な人たち。尊敬している。これはシンセを初めて導入したアルバムの1曲目。「ブギーとシンセサウンド合わせたら最強じゃね?」とか考えたに違いない。頭がいいとか思ったんだろうなと。出来上がったものは最高にバカな楽曲だった。
5.Monochrome Set / Cast A Long Shadow
意味不明なポップロックの元祖的な存在。チープなオルガンと上手いんだか下手なんだか分からないコーラス。たぶんあんまり上手くない。当時はインテリが聴く音楽として扱われていたようだけど、今聴くとかなりバカ度が高い。
The Monochrome Set - Cast A Long Shadow
6.Slade / We're Gonna Raise The Roof
言い忘れていたけど、バンド1つにつき、1曲ってルールを基本にしてるんだよ。そう言っておきながら、このバンドは2曲にした。愛してやまない。この曲が収録されているアルバムの邦題は「大狂乱スレイド一座」。それで分かってもらいたい。このプレイリストを公開しようと思ったのは、彼らをみんなに知って欲しかったからだよ。
Slade - We're Really Gonna Raise The Roof
7.Slade / The Whole World's Goin' Crazee
スレイドをもう1曲。これはヒット曲なので聴いたことのある人もいるかもしれない。思いっきりくだらない。ロックってバカバカしい音楽なんだなと。物事ってのはあまり深く考えない方が得だというのが良く分かる。そんなのは哲学者に任せておけばいい。
Slade - The Whole World's Goin' Crazee
8.Ramons / Rockaway Beach
偉大なバンドだ。この人たちの楽曲ならなんでも、このプレイリストにふさわしい。だからときどき入れ替えてる。今回は一応これで。AメロとサビのBメロ、さらにCメロもあって、最後のサビの繰り返しの前にしっかりドラムソロっぽい何かも入って、曲は2分しかない。研ぎ澄まされたテキトーというのはこういうことさ。
9.Doobie Brothers / Take Me In Your Arms
一般的には『チャイナグローブ』とか『ロングトレインランニング』とかが有名だと思うが、飽きのこない単純さという点ではこの曲が一番いいと思う。このバンドらしさも感じられる。ライブでも人気曲で、メインを張っていたトム・ジョンストンが抜けた後も演奏されていた。
The Doobie Brothers - Take Me In Your Arms (Rock Me A Little While)
10.Van Halen / Panama
このくらいでだいたい分かってきてくれたんじゃないかと思うが、あえてそのバンドの最も有名な曲をはずすってのがパターンなんだよ。ヴァンヘイレンなら、もっと有名な曲がたくさんある。これもヒット曲だけどね。絶頂期のアルバムに収録されている。この曲の何が良いって、デヴィッドリーロスの「ワオ!」の回数が多いところ。こいつは「ワオ!」だけ言っていればそれでいい。
11.Kid Rock / All Summer Long
急に時代が飛んで申し訳ない。とは思ってない。アメリカ人には、いつの時代もこういうのを制作する人が必ずいるし、今後も永遠にいるべき。ウォーレンジヴォンの有名な『ロンドンの狼男』のリフをそのまんま使うという大胆というか、賢くない感じが素晴らしい。それから何だ、この頭の悪そうな女がいっぱい出てくるPVは。ゴキゲンじゃないか。デトロイトに乾杯だ。
Kid Rock - All Summer Long OFFICIAL MUSIC VIDEO.mp4
12.Style Council / Walls Come Tumbling Down
1980年代のオシャレロックの代表格。今聴いてもいいと思う。単純なポップスは力強い。ポールウェラーの絶頂期はここだと思う。後ろを振り向かない疾走感こそロックだよ。
Style Council, The -- Walls Come Tumbling Down!
13.Nick Lowe / Cruel To Be Kind
ここまで付き合ってくれた人にとっておきの名曲を教えるよ。1979年発表。時代なんてちっとも前に進んでないと思うし、それでいいんだよ。好きなミュージシャンを訊かれてニック・ロウって答えておくと通ぶれるから、そういう点でもおすすめ。
14.Elvis Costello / Welcome To My Working Week
コステロだ。こいつは最高にカッコいい。オッサンになってからスタンダートナンバーのカヴァーをやって歌唱力のあるところを見せたりしていたが、やはり若い頃の活気あふれる時代の曲がいい。これはデビューアルバムの1曲目。最大の長所は曲が2分以内というところ。始まったらすぐ終わる。いさぎよい。ちなみにプロデュースはニック・ロウ。低予算であっという間に制作されたアルバムだから勢いがある。
15.Billy Squire / Everybody Wants You
一時期ワッと流行ってすぐいなくなった人。単純なリフを作るのが恐ろしく上手かった。ギターを初めて1週間くらいで弾けるようになるくらいに簡単。どっかの大きな会社の御曹司らしい。この他にも楽しくバカっぽい曲をたくさん作っている。
Billy Squier - Everybody Wants You
16.Beck / The New Pollution
天才。
17.Me First And The Gimme Gimmes / Uptown Girl
このグループの曲ならなんでもいい。どれ聴いても全部同じなんだよ。こいつらは何をやってもこうなる。
Me First and the Gimme Gimmes - Uptown Girl
18.Apostolic Intervention / Madame Garcia
1960年代の英国のモッズ一味。"Tell Me"というヒット曲もある。サイケデリックロックのハシリみたいなグループ。大きな成功には恵まれなかった。これは最高にカッコいいインスト。
The Apostolic Intervention - Madame Garcia
というわけだ。これでだいたい1時間になる。
好評ならまたやる。面白いとかつまらないとか、なんか言ってきてくれるとうれしい。主に称賛してくれ。批判はするのもされるのも得意じゃないんだ。こういうのを聴きながらダラダラと仕事して、アニメや映画を観て、ロマンノワールを読むのが白瀬コウの人生だ。
公園には今日も子供たちが大勢やってくる。子供と言える時期は短いから、それを満喫してもらいたいと思う。
感想を待つ。またね。元気で過ごせよ。