ポップ2017

アニメやロマンノワール、映画などについてまとめていきます。

2013年テレビアニメ アニソンベストテン

2012年版がご好評をいただきましたので、2013年版も発表します。いちねんを振り返ることもできますので、自分としてもよいことかなと思います。 2012年は『謎の彼女X』を推すために順位をつけましたが、2013年もイチ推しの楽曲がありましたので、それをトップに持ってくるために順位をつけさ せていただいております。

 

昨年と同じで、楽曲のみの評価としたいところですが、本編の印象やそれとの関わりの深さ、またOP&EDとしての映像から引っ張られる部分があって、それ を込みで評価しています。1位と2位はすんなり決まったのですが、その後が大変でした。自分のなかでは僅差です。映像ベストテンと作品が被らないように心 がけたのも昨年と同様です。

 

 第1位『キルラキル』OP 『シリウス』

 作詞:meg rock 作曲・編曲:Ryosuke Sigenaga 歌:藍井エイル

 衝撃の一曲でした。元々、藍井エイルさんはアニソン歌手として認知はしていましたが、それほど強く意識していませんでした。「高音の女の子」という程度の認識。しかし、これはガツンときましたね。ザビの伸びがすごい。音域ギリギリにまで高めたメロディー。大げさですが魂の叫びに聴こえました。本編の明らかにやりすぎな感じと相まって、強烈な印象を持ちました。2013年はこの曲と出会った年として記憶にとどめておきたいと思います。

 

 第2位『たまゆら~もあぐれっしぶ~』OP 『はじまりの海』

作詞・作曲:大貫妙子 編曲:森俊之 歌:坂本真綾

 大貫妙子ですよ。それだけで分かってもらいたい。この曲のいいところは「歌詞がはっきり分かる」ことです。難しいことば、造語、英語、若者ことばのたぐいは一切使われておらず、誰にでも聞き取りやすく、理解しやすいことばを選んでいる。しかし、主人公の気持ちを代弁し、作品の目指す世界の本質をしっかりつかまえている。飾りを廃したアレンジと坂本真綾さんの素直な歌唱。「小さな一歩を信じて歩いてこ」から「立ち止まらず」まで三小節も空く。このタイム感の楽曲が今の音楽界に何曲あるでしょうか。主人公の思いがすっと心に染み渡ります。

 

 第3位『きんいろモザイク』ED 『Your Voice』

 作詞・作曲:中塚武 編曲:上杉洋史 歌:Rhodanthe*

 OPもよかったんですが、この曲を見つけてきたスタッフのどなたかに敬意を表してこちらを選びました。日常系アニメは音楽が大切であることを再認識させてくれた曲。昔の渋谷系の思い出がよみがえります。ビッグバンドジャズ風のアレンジに可愛い声を乗せるというのは素晴らしいアイデアかと思います。本編が終わってこの曲が流れてくると、いちにちが終わったんだなぁとつくづく思う、そういう楽曲です。これを3位にするあたりが白瀬コウクオリティということで許してください。

 

 第4位『のんのんびより』ED 『のんのん日和』

 作詞・作曲:ZAQ 編曲:松田彬人 歌:宮内れんげ(小岩井ことり)・一条蛍(村川梨衣)・越谷夏海(佐倉綾音)・越谷小鞠(阿澄佳奈

 

 日常系作品の連発でホントすんません(平謝り)。田舎を舞台にした4人の女の子たちの緩やかな日常を描いた作品のEDにふさわしい、素晴らしい楽曲。ZAQ有能。サビの「空と地面は遠く、人と人は近く」という歌詞がいい。この作品そのものを言い当てている。メロディーラインが美しく、思わず口をついて歌ってしまう魅力があります。「どこを見ても鮮やかな緑模様」のマイナーコードに使い方が巧みだと思いました。

 

第5位『アウトブレイク・カンパニー』OP 『ユニバーページ』

 作詞・作曲:渡辺翔 編曲:増田武史 歌:三森すずこ

ヒロインの気持ちを代弁する楽曲を担当声優さんが歌うという典型的萌えアニメのOPです。力強いメロディーラインと、三森すずこさんの迷いのないパンチの効いた歌唱が素晴らしい。ミュセルという女の子の思いがまっすぐに伝わってくる気がします。これは映像も素晴らしかった。「どんどん広げよう」の部分のミュセルの表情がすべてを物語っているように思いました。感動的。

 

 第6位『ジョジョの奇妙な冒険』OP2 『Bloody Stream』

作詞:こだまさおり 作曲・編曲:大森俊之 歌:Coda

 ジャズファンク風のオシャレなアレンジが実にカッコいい。そしてCodaさんのなんともセクシーな歌声。歌詞が作品世界をそのまま表現していて、アニメの世界への導入として非常に優れていると思います。ちなみに2013年アニソンベストテンで男性歌手はこれ一曲しか選べませんでした。特に理由はないです。圧倒的な迫力で耳にねじ込まれていくホーンセクション。当世のアニソンはこうあって欲しいという楽曲に仕上がっているように思います。

 

 第7位『僕は友達が少ないnext』ED 『僕らの翼』

 作詞:平坂読稲葉エミ 作曲・編曲:yamazo 歌:隣人部 三日月夜空井上麻里奈)・柏崎星奈伊藤かな恵)・楠幸村山本希望)・志熊理科福圓美里)・羽瀬川小鳩(花澤香奈)・高山マリア井口裕香

 

 サビのコード進行とメロディーが好きです。こういうのに弱いようです。歌詞は無難にまとめている感がありますが、イントロからAメロ、Bメロ、サビへと展開していくアレンジがきっちりツボを抑えています。バンドサウンドなのも好印象。ギターのカッティングが心地よい。シンコペーションを強調したメロディーラインに気持ちが持っていかれる感じです。

 

 第8位『琴浦さん』ED 『希望の花』

作詞・作曲:川嶋あい 編曲:斎藤悠弥 歌:千菅春香

 

 ここまでご覧になっている方はなんとなくお分かりかと思いますが、バラードものって苦手なんですよ。そういうもので「しみじみ」しないようにプログラムされているらしいです。ただ、これは別でしたね。本編の内容を理解したうえで書かれたであろう歌詞に納得させられます。「希望の花が咲くようにこの場所から始めよう」とは、素直すぎますが、そこが作品にマッチしていて、感動的でした。

 

 第9位『惡の華』OP 『惡の華』

 作詞:後藤まりこ・しのさきあさこ 作曲:しのさきあさこ 歌:の子・後藤まりこ南波志帆・しのさきあさこ

 

 2013年前半の話題をさらった感のある作品。「痛い青春」にふさわしい「痛い曲」です。肥大した自意識と行き場を失った衝動が生み出す青春の苦悩という、文学的なコンセプトのアニメにふさわしい。本編もなかなかの衝撃でしたが、それをこのOPが見事に支えていたと思います。EDは怖かった。あれは番外地という認識です。アニソン的なのはOPでしょう。「クソムシが」

 

 第10位『さくら荘のペットな彼女』ED2 『Prime number~君と出会える日~』

作詞:石川智晶 作曲:田代智一 編曲:本間昭光 歌:大倉明日香

 

 なんやかやで忘れている方が多いかと。不幸な作品だなぁと思います。青春群像劇というのは非常に好みです。爽やかな中にちくっと痛みを伴うという甘いストーリーにふさわしい楽曲(「ワイパー」とか言わないように)。これもコード進行が好きなのだろうと思います。「たくさんの誰かの記憶に残されているよりも屋根の上君だけの空になりたい」という歌詞といい、切なげなメロディーラインといい、良曲に仕上がっていると思います。2013年の記憶としてとどめておきたいです。