ポップ2017

アニメやロマンノワール、映画などについてまとめていきます。

都内で映画を安く観る方法

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 映画鑑賞の料金を高いと思っている人が多いわけです。都内に限りますが、知る限り安く観られる方法を紹介しますので、みんなで映画館に行きましょう。

 

 すべての劇場に共通毎月1日はファーストデイで1本1100円・水曜日はレディースデイで女性は1本1100円で入場可能。シニア割引・障害者割引も各劇場でほぼ共通。

 

1.TOHOシネマズ(数多くの洋画・邦画の大作をロードショー)

代表的劇場:TOHOシネマズ新宿・TOHOシネマズ渋谷など。

 【お得な制度:毎月14日「TOHOデイ」は1本1100円

①14日をトー(10)ホー(4)の語呂合わせで、サービスデーにしている。

②携帯キャリアがauなら、毎週月曜日1本1100円。ビデオパス会員も同様。

シネマイレージ会員は、有料で6本観ると1本無料で招待。毎週火曜日は1本1400円

④Master Cardを使って決済すると木曜日は1100円。(TOHO新宿のみ)

 

シネマイレージ会員は初回の入会費が500円で、1年ごとに更新。更新料は300円。会員がファーストデイとTOHOデイを合わせて6回観ると、1100円×6=6600円で無料招待1本を合わせて7本観られる。1本平均942円余り。

マイルを貯めると1か月間無料で観放題というサービスもある。ここまでマイルを貯めるのは非常に困難だが、チャレンジしてみて欲しい。

会員のネット予約は劇場窓口に比較して有利な面も多く、おすすめである。新宿は深夜から朝にかけての上映もあるが、1日・14日はその時間帯の上映もファーストデイ・TOHOデイ扱いである。

 

2.SMTチェーン(松竹映画系。洋画・邦画の大作だけでなく、アニメにも強い)

代表的劇場:新宿ピカデリー

 【お得な制度:会員はいつでも1200円

 ①SMT会員(カード発行に100円かかるだけ)になって1回有料で鑑賞すると、その後2ヶ月の期限付きでネット予約で1本1200円で観られる。窓口予約は1300円。

②SMT会員にはポイント制度があり、1回の有料鑑賞で10P付与される。毎月1日のサービスデイでも可。60P貯めると1本無料で招待。

③SMT会員は誕生日に1本1000円で鑑賞できるクーポンが発行される。誕生日から2ヶ月間有効。

 

6回有料鑑賞すると、1200×6=7200円となる。そのうち2本を毎月1日サービスデイにすると、ちょうど7000円。ポイントを使って1本を無料招待で使うと、1本平均1000円で観られることになる。

会員のネット予約の方が窓口よりも早く予約を入れることができるので、人気作品を確実に観たいときにも役立つ。

 

3.T.ジョイ系列( ハリウッド大作からアニメ、マニアックな作品までカバー)

代表的劇場:新宿バルト9

 【お得な制度:夕方上映1本1300円

平日の17:30から19:55の間に上映開始になる映画は、すべて入場料金は1本1300円。特別料金の上映には適用されないことがあるので注意。

 

ポイント制度の導入が待たれる。

 

4.テアトルシネマグループ(マジメな映画館である)

代表的劇場:テアトル新宿ヒューマントラストシネマ渋谷など。

【お得な制度:会員はいつでも1本1300円火曜金曜1000円

毎週水曜日1本1100円。会員でなくても適用される。

②会員は年会費1000円。加入すると1000円で鑑賞できるチケットをくれる。

会員は常に1本1300円火曜日金曜日1000円

 

年会費が毎年かかるが、それでも週に2日サービスデイがあるのは良心的価格設計。ネット予約でも会員割引は適用されるが、会員証を窓口で提示する必要があるので注意。

 

以上を勝手に4大チェーンと呼んでます。この4系列で人気作、話題作のだいたいのところは抑えられると思います。これ以外にも割引サービスのある映画館がありますので、一部を紹介しておきます。

 

5.新宿シネマカリテ・新宿武蔵野館(ここでしか観られない映画が多い)

①毎週水曜日1本1000円

クーポン券提示で大人300円、学生・小人200円割引。公式ホームページのクーポンをスマートフォンなどで提示するか、印刷して提示する。ただし、インターネット予約では使えない。窓口で購入する場合のみに適用。

 

6.新宿シネマート(すっかり中韓の作品ばかりになってしまった)

毎週月曜日をメンズデイとして、男性は1本1100円

 

7.立川シネマシティ(爆音上映で有名)

会員平日1000円土日祝日1300円。土日祝日でも20:00以降の上映開始は1000円。会員でない場合、20:00以降の上映開始は1300円。会員になるには半年会員で600円、年会員で1000円かかる。爆音上映は1回行くとまた行きたくなるので、加入しておくことをおすすめします。東京郊外の映画館ですが、1回行ってみて欲しい。いい劇場です。

 

以上です。情報の誤りや内容の変更などを見つけたときは、ぜひお知らせください。

 

P.S.安く観させてもらっている映画館に感謝します。いつもありがとうございます。せめてものお礼に、いい映画はネットでお勧めしています。すべての映画と映画館とシネフィルに栄光あれ。

 

 

在宅仕事を楽しくするプレイリストを作ったから見てくれ

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 在宅勤務の諸君、こんちは。そうでない人も。元気? こっちはそれなりに元気だ。あまり頑張り過ぎない程度に頑張っている。

 頑張るのは嫌いなんだ。頑張っていることをひけらかす奴も嫌いだ。自慢じゃないが、努力しないってのがモットーなのでね。

 それはいいから、まぁ聞いてくれ。

 在宅の仕事って孤独なんだよ。自分で選んだ道とはいいながら、ときどき精神的にきついときがある。それだけならまだいい。仕方なしとして納得もできよう。ただ、困ったことに外がうるさいんだよ。近くに公園があるんだ。子供用のアスレチック的な遊具が備えてある。昼は子供たちがワラワラとやってきて遊ぶもんだから、非常にやかましい。仕事の邪魔なんだよな。だから、音楽をガンガンに鳴らすことにしてるんだ。これなら外の騒音をシャットアウトできる。集中力が増して孤独な感じも薄れるし、音楽にも詳しくなれるし、いいことしかない。 この何年も、そういった感じで仕事をしている。

 今までジャズばかり聴いていたんだけど、最近はロックだ。ジャズはアルバム1枚ずつかけっぱなしでいいが、ロックは曲を選んでリスト化した方が気分も乗りやすい。「在宅仕事を楽しくするプレイリスト」ってのは、そういう経緯で作ったわけなんだよ。面白いものができたんでお知らせしたいんだ。たぶんみんなも気に入ってくれると思う。

 一応、基準らしきものがあるんで、それも読んでくれ。たいしたものじゃない。

1.単純な構成のロックの楽曲であること。

2.ノリがいいこと。

3.覚えやすいメロディーであること。

4.バカっぽい感じであること。

 あまり意味がなさそうだけど、いいか。曲を挙げていくから、それでなんとなく分かって欲しい。かなりの曲数があるんだけど、今回は一部だけにする。リストを作るときに作業時間の目安になった方がいいと思って、1時間ごとにインストの曲を入れるようにしている。インスト曲が終わると1時間経ったことが分かるという仕掛けだ。最初の1時間分を紹介しようと思う。ぴったりじゃないよ。だいたい1時間だ。たぶん59分何秒とかだと思う。

 必死になって作ったもんでもないから、キミらも必死にならず、気楽に見てもらいたい。興味が湧いてきたらCD買うなり、ダウンロード購入するなりするといいと思うよ。ちなみに曲順にあまり意味はない。雰囲気で並べてあるだけだ。気にしなくていい。

 

1.A Little Less Conversation / Elvis Presley

定番だ。もちろんジャンキーXLミックスのやつ。1曲目にふさわしい。やる気出る。


Junkie XL, Elvis Presley - A Little Less Conversation (Elvis vs JXL) ft. Elvis Presley

 

2.Grand Funk Railroad / Footstompin' Music

グランドファンクレイルロードだ。大好きだね。すっげーバカっぽい。『アメリカンバンド』とか『ロコモーション』とかのヒット曲も多い。これはライブアルバムの1曲目。このアルバムは名盤だから聴くといいと思うよ。


Grand Funk Railroad / Footstompin' Music (LIVE)

 

3.Dr. Feelgood / She Does It Right

ドクターフィールグッドも大好きだ。この曲は特に良い。2拍のドラムイントロから続く単純明快なギターのリフがいいんだ。これだけで1曲まるごと押し切る。シャキ シャキとカッティングするだけ。最高にバカげていて、最高にロックだ。この曲が収録されたアルバムもグレートな名盤。


Dr. Feelgood - She Does It Right

 

4.ZZ Top / Stages

ZZトップもいいバンドだ。バカ向けにたくさんの楽曲を作ってくれた偉大な人たち。尊敬している。これはシンセを初めて導入したアルバムの1曲目。「ブギーとシンセサウンド合わせたら最強じゃね?」とか考えたに違いない。頭がいいとか思ったんだろうなと。出来上がったものは最高にバカな楽曲だった。


ZZ Top-Stages

 

5.Monochrome Set / Cast A Long Shadow

意味不明なポップロックの元祖的な存在。チープなオルガンと上手いんだか下手なんだか分からないコーラス。たぶんあんまり上手くない。当時はインテリが聴く音楽として扱われていたようだけど、今聴くとかなりバカ度が高い。


The Monochrome Set - Cast A Long Shadow

 

6.Slade / We're Gonna Raise The Roof

 言い忘れていたけど、バンド1つにつき、1曲ってルールを基本にしてるんだよ。そう言っておきながら、このバンドは2曲にした。愛してやまない。この曲が収録されているアルバムの邦題は「大狂乱スレイド一座」。それで分かってもらいたい。このプレイリストを公開しようと思ったのは、彼らをみんなに知って欲しかったからだよ。 


Slade - We're Really Gonna Raise The Roof

 

7.Slade / The Whole World's Goin' Crazee

スレイドをもう1曲。これはヒット曲なので聴いたことのある人もいるかもしれない。思いっきりくだらない。ロックってバカバカしい音楽なんだなと。物事ってのはあまり深く考えない方が得だというのが良く分かる。そんなのは哲学者に任せておけばいい。


Slade - The Whole World's Goin' Crazee

 

 8.Ramons / Rockaway Beach

偉大なバンドだ。この人たちの楽曲ならなんでも、このプレイリストにふさわしい。だからときどき入れ替えてる。今回は一応これで。AメロとサビのBメロ、さらにCメロもあって、最後のサビの繰り返しの前にしっかりドラムソロっぽい何かも入って、曲は2分しかない。研ぎ澄まされたテキトーというのはこういうことさ。


RAMONES - Rockaway Beach

 

9.Doobie Brothers / Take Me In Your Arms

一般的には『チャイナグローブ』とか『ロングトレインランニング』とかが有名だと思うが、飽きのこない単純さという点ではこの曲が一番いいと思う。このバンドらしさも感じられる。ライブでも人気曲で、メインを張っていたトム・ジョンストンが抜けた後も演奏されていた。


The Doobie Brothers - Take Me In Your Arms (Rock Me A Little While)

 

10.Van Halen / Panama

このくらいでだいたい分かってきてくれたんじゃないかと思うが、あえてそのバンドの最も有名な曲をはずすってのがパターンなんだよ。ヴァンヘイレンなら、もっと有名な曲がたくさんある。これもヒット曲だけどね。絶頂期のアルバムに収録されている。この曲の何が良いって、デヴィッドリーロスの「ワオ!」の回数が多いところ。こいつは「ワオ!」だけ言っていればそれでいい。


Van Halen - Panama

 

11.Kid Rock / All Summer Long

急に時代が飛んで申し訳ない。とは思ってない。アメリカ人には、いつの時代もこういうのを制作する人が必ずいるし、今後も永遠にいるべき。ウォーレンジヴォンの有名な『ロンドンの狼男』のリフをそのまんま使うという大胆というか、賢くない感じが素晴らしい。それから何だ、この頭の悪そうな女がいっぱい出てくるPVは。ゴキゲンじゃないか。デトロイトに乾杯だ。


Kid Rock - All Summer Long OFFICIAL MUSIC VIDEO.mp4

 

12.Style Council / Walls Come Tumbling Down

1980年代のオシャレロックの代表格。今聴いてもいいと思う。単純なポップスは力強い。ポールウェラーの絶頂期はここだと思う。後ろを振り向かない疾走感こそロックだよ。


Style Council, The -- Walls Come Tumbling Down!

 

13.Nick Lowe / Cruel To Be Kind

ここまで付き合ってくれた人にとっておきの名曲を教えるよ。1979年発表。時代なんてちっとも前に進んでないと思うし、それでいいんだよ。好きなミュージシャンを訊かれてニック・ロウって答えておくと通ぶれるから、そういう点でもおすすめ。


Nick Lowe - Cruel To Be Kind

 

14.Elvis Costello / Welcome To My Working Week

コステロだ。こいつは最高にカッコいい。オッサンになってからスタンダートナンバーのカヴァーをやって歌唱力のあるところを見せたりしていたが、やはり若い頃の活気あふれる時代の曲がいい。これはデビューアルバムの1曲目。最大の長所は曲が2分以内というところ。始まったらすぐ終わる。いさぎよい。ちなみにプロデュースはニック・ロウ。低予算であっという間に制作されたアルバムだから勢いがある。


Elvis Costello - Welcome to My Working Week

 

15.Billy Squire / Everybody Wants You

一時期ワッと流行ってすぐいなくなった人。単純なリフを作るのが恐ろしく上手かった。ギターを初めて1週間くらいで弾けるようになるくらいに簡単。どっかの大きな会社の御曹司らしい。この他にも楽しくバカっぽい曲をたくさん作っている。


Billy Squier - Everybody Wants You

 

16.Beck / The New Pollution

天才。


Beck - The New Pollution

 

17.Me First And The Gimme Gimmes / Uptown Girl

このグループの曲ならなんでもいい。どれ聴いても全部同じなんだよ。こいつらは何をやってもこうなる。


Me First and the Gimme Gimmes - Uptown Girl

 

18.Apostolic Intervention / Madame Garcia

1960年代の英国のモッズ一味。"Tell Me"というヒット曲もある。サイケデリックロックのハシリみたいなグループ。大きな成功には恵まれなかった。これは最高にカッコいいインスト。


The Apostolic Intervention - Madame Garcia

 

というわけだ。これでだいたい1時間になる。

 

 好評ならまたやる。面白いとかつまらないとか、なんか言ってきてくれるとうれしい。主に称賛してくれ。批判はするのもされるのも得意じゃないんだ。こういうのを聴きながらダラダラと仕事して、アニメや映画を観て、ロマンノワールを読むのが白瀬コウの人生だ。

 公園には今日も子供たちが大勢やってくる。子供と言える時期は短いから、それを満喫してもらいたいと思う。

 感想を待つ。またね。元気で過ごせよ。

 

 

 

「謎の彼女X」~卜部美琴は俺の彼女だ~

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「謎の彼女X」2012年作品

 

原作:植芝理一講談社月刊アフタヌーン」連載)

監督:渡辺歩 シリーズ構成:赤尾でこ 総作画監督:金子志津枝

制作:フッズエンタテイメント

 

《失われた青春が、そこにある》

「謎の彼女X」は、平凡な高校2年生・椿明が謎めいた転校生・卜部美琴の「よだれ」をなめてしまったことから始まる恋愛物語です。

 

携帯電話もネットもなく、どこか懐かしさを感じる世界を舞台に、この奇妙なカップルは徐々に心を結び合わせていきます。「よだれ」で心が通じ合うというトリッキーな設定に、純愛ともいうべきストーリーをかぶせ、極度に圧縮された濃密な空間を作り上げています。

 

妄想でも想像でもない本物の恋愛、そして性愛へと踏み出そうとする思春期の若者が感じるであろう「もどかしさ」や「切なさ」を、ときにユーモラスに、ときにエロティックな仕掛けとともに描いた作品です。卜部美琴という空前絶後のヒロイン。彼女に翻弄される快感をじわじわ味わえる名作です。

 

 1.卜部美琴という「異物」

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この物語は平凡な高校生である主人公の椿明の日常に、卜部美琴という異物が挿入される話です。お姉さんに弁当を作ってもらい、休み時間には友達とふざけるというありふれた日常が、卜部の登場によって彩りを変えていきます。卜部は転校生として登場します。むしろ転校生でなければならない。あらかじめ「変わった女の子」として周囲から認知されていてはいけない。卜部美琴という特殊な設定の女の子を知っていくことが、物語そのものになっている必要があるからです。上は第1話、卜部が椿の部屋に上がりこむシーン。このベッドへの座り方の不躾さが卜部の異物感を良く表していると思います。

 

椿が卜部美琴という女の子を知っていく過程は、日常に異物が入り込んでいく過程そのものです。視聴者は椿とともに、自分に異物が挿入される感覚を味わっていくことになります。卜部美琴を演じられた吉谷彩子さんの声は、まさに異物でした。今までのアニメ声優フォルダになかった声。彼女の声だけ、どこか違うところから聴こえてくるようでした。絶対に真っ当ではないこの物語にジャストフィットしていました。

 

2.椿明との一体化

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「謎の彼女」と付き合うことになる主人公の椿明。これは彼の強い一人称語りの物語です。小説でいえば「僕は」で始まる。特に第1話第2話は意識的に椿視点でストーリーが展開します。「椿明が見たもの・聞いたもの・感じたこと」がそのまま画面と音声を通して視聴者に伝えられます。視聴者は椿と一体化して卜部美琴を体験することになります。

 

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上は第2話より。椿明に向けられる卜部の指先は同時に視聴者に向けられています。私たちはこのとき、卜部美琴から、そしてこの作品そのものから「これを受け入れるか」と問いかけられています。卜部を受け入れ、この異物を挿入できるかどうかにこの作品の受容/非受容がかかっているわけです。

 

ここに巧妙な罠が仕掛けられています。この「よだれ」は「甘い」のです。異物を受け入れたらそれは快楽に変わる。しかも、「よだれ」は「絆」であると卜部は言います。よだれを受け入れたら、椿(=視聴者)は卜部美琴という美人の恋人を得ることができる。異物挿入を受け入れることが快楽であり、満足感を生む世界。倒錯的かつ、ある意味痛快な物語と受け取りました。

 

 3.絶対的勝者である卜部美琴

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 二人は物語の第1話から恋人として付き合い始めます。こういうストーリーは非常に珍しい。「恋に落ちる→心を通わせようと努力する→恋人になる→ハッピーエンド」という展開が普通のラブストーリーでしょう。『謎の彼女X』は付き合ってからの物語です。二人は徐々に恋人らしくなっていきます。その過程が緻密に、丁寧に描かれていきます。

 

この物語で秀逸なのは、椿が卜部を「性の対象」として意識しているのが明確であることです。抱きしめたい、できればキスをしたい、できればもっと先のことをしたい、と椿が思っていることが彼の夢という形で表現されます。恋愛というのは「性愛」を伴うものです。高校生であるなら、彼女ができたら早く実際に体験してみたいと思うのは当然でしょう。しかし、この当たり前とも言うべき描写がアニメでは出来ない。生々しすぎるからです。ギャグにして乗り切るのが関の山。ところが、この物語は「よだれで通じ合う」ことを契機にそれを易々と乗り越えていきます。

 

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 卜部美琴は非常にクレバーな女の子です。彼氏である椿が自分をそのような対象として見ていることを承知しており、しかもそれを別な形で満足させます。キスどころか体に触ることも許さない代わりに、自分たちだけが通じ合える方法で、椿を誘導していきます。卜部は数々のエロティックな仕掛けを用いて、恋愛におけるあらゆる場面に勝利します(上のキャプ画は第7話。この姿を椿は見ることができない)。椿は卜部に敗北し、忍従するしかない。そして調教・馴化されていきます。もちろん視聴者も。

 

しかし、この敗北のなんと甘美なことか。卜部は繰り返し「絆の強さ」を椿に証明します。自分の彼氏はあなたしかいない、と。それは二人にだけ分かる特別な方法で椿に伝えられます。椿(=視聴者)の想像を遥かに超える濃度で卜部の思いは迫ってきます。そして与えられる甘いご褒美。椿も自分の彼女は卜部以外にありえないことを毎回のように心に刻んでいきます。「その発想はなかった」とは良く知られたネットジャーゴンですが、まさにその連続でした。

 

二人は恋愛をしているカップルとして、徐々にお互いを知り、影響を与え合っていきます。卜部にも変化が訪れます。そのたびごとに、また二人の結びつきは強くなっていきます。二人の心情の変化が様々な比喩、演出によって緻密に描かれていきます。物語では一貫して、椿と卜部の「愛している」が変奏曲のように次々とアレンジされて提示されます。最初から最後まで、「愛している」「好きだ」としか彼らは言っていない。そこに卜部の大胆な仕掛けが加わる。結果、『謎の彼女X』は純愛とエロスの両立というアクロバッティックな冒険に満ちた野心的作品となったと思います。

 

4.「あの頃」に引き戻す装置

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明確な時代設定のない話です。携帯電話のない世界。しかし、明確に「ない」とは言ってない(「ない」ことの証明は難しいわけで)。正確には「使っているところがない」と言った方がいいかもしれません。

 

-携帯電話の普及率は1998年に50%を超え、2003年に90%を超えています。高校生が当たり前に携帯電話を使うようになったのは、この5年のあいだでしょう。

 

また、主人公の椿明の部屋には「2001年宇宙の旅」(映画・1968年公開)や「スターウォーズ」(映画・1977年公開)のポスターが貼ってあり、アニメ「ビッグ・オー」(1999年)のフィギュアが置いてあります。おそらく原作者である植芝理一先生のご趣味かと思われますが、不思議な空間です。他にも、ポラロイドカメラ(上のキャプ画は第6話)、公衆電話などが登場します。

 

原作の絵柄を引き継いでいるため、個々のキャラクターのデザインがひと昔以上前の雰囲気をかもし出しています。いわゆる「萌え」が定着する前のデザイン。卜部美琴は萌えキャラの「男の子に都合のいい女の子」ではない。そのような女の子が「私があなたの彼女だよ」とさらっと言うわけですから、そのインパクトには絶大なものがあります。

 

視聴者はいつでもいい、自分の好きな時代にこの物語を設定できます。登場するアイテムはどこか懐かしさを覚えるものばかり。自分の青春時代でいいのです。私も思わず自分の青春時代に脳内設定して楽しんでいました。まだ携帯電話が普及していなかった頃を覚えている方(たぶん深夜アニメを観る方はほとんどその年齢だと思います)は皆そのようにして楽しんでいたのではないでしょうか。

 

 5.失われた青春が、そこにある

みなさん(と、突然話しかけますが)、ご自分が高校生のとき、「彼女」はいましたか? 私はいませんでした(キッパリ)。好きな女の子はいましたね。

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『謎の彼女X』はほぼ椿明と卜部美琴の二人のみでストーリーが完結します。非常に濃密な物語です。懐かしい意匠をまとった画面に強烈な磁場が発生し、思わず「あの頃」に引き戻されていきます。私は強く自分の青春を意識させられました。たいしたことはなかった青春時代です。実にどうでもいい、ありふれた青春でした。

 

たいていの青春というものは、たいしたことはない。華やぎがあってもそれは一瞬のことでしょう。おおかたの時間は無為に過ぎていったはずです。しかし、この物語に一体化した途端、その記憶が上書きされていきます。椿明は自分だ。その自分は卜部美琴という美人の彼女を手に入れ、そして強い絆で結ばれることになる。この作品に接するとき、椿を通して私たちは卜部を体験することができる。たいしたことのなかった青春がまぶしい彩りをまとい、姿を変えて現れてくるような思いになることができます。

 

卜部は普段、素顔を見せません。長い前髪に両目が隠れています。可愛い素顔を見せるのは椿に対してだけです(上のキャプ画は第11話。この表情は椿しか見ることができません)。視聴者である私たちは、椿と一体化し、「自分だけの卜部」を持つことができます。卜部の可愛らしさを知っているのは自分だけなのです。卜部の過去は一切明かされません。たった今、自分の目の前にいる卜部がすべてです。卜部美琴は他の誰でもない、自分の彼女です。

 

卜部は、かつて私が好きだった女の子にかけてもらいたかったセリフをなんの躊躇もなく口にします。「私があなたの彼女だよ」「さ、一緒に帰ろ」「私たちにはこんなに強い絆がある」「私の彼氏はあなただけだよ」などのセリフの持つ、なんと甘い響き。自分の青春時代と重ね合わせて思うと、卜部と椿の関係がほほえましくもあり、ねたましくもあり、憧憬に似た気持ちを抱きました。

 

「失われた青春が、そこにある」とは、講談社の編集者の方がイベントで仰っていたことばです。これを聞いて、作品のすべてを見通すことができるように思いました。自分の、あのつまらない青春は卜部によって書き換えられる。物語を受容することを認め、卜部美琴を知っていくことで青春の形も色も書き換えられていく。卜部はゆるぎない愛を持って接してくれます。ちょっとエロティックなのもうれしい。夢のようではないですか。

 

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 オープニングで、卜部と椿が学校をさぼって海にいくシーンです。輝くような二人の笑顔。そこにかぶさる素晴らしい楽曲。吉谷彩子さんの透明感のある歌声。毎回、ここの場面で涙が零れ落ちるのを抑えることができませんでした。失われた青春が、そこにある。どんなに望んでも取り戻せない青春が、きらめきを伴ってよみがえってくるとき、人は涙を流すものだと知りました。

 

 6.話数で好みのもの

脚本・演出・作画すべてにおいて、毎回高いレベルで安定していました。ストーリーのうえでも作画のうえでも「お休み回」がなく、どれを選んでもいいくらいですが、この作品の魅力を特に良く伝えていると思われる3話を選びました。まだご覧になっていない方もいらっしゃると思いますので、ストーリーの詳述は控えめにしました。

 

第2話「謎の絆」

脚本:赤尾でこ 絵コンテ:渡辺歩 演出:所俊克 作画監督:磯野智

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驚きとエロティックな仕掛けに満ちた回。上は卜部の「必殺技」が発動するシーンです。この話数で「このアニメは何をやるのか」が明らかになったと思います。ふたりの恋愛関係は卜部によって主導される。椿は卜部との関係を進めたい。しかし、卜部は体に触れることすら許してくれない。椿はこれでいいのだろうかと悩む。そこに卜部はひとつの解答を与えます。「私たちには絆がある」と。それをこれ以上確実なものはないという方法で椿に教えます。

 

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廃墟となったアパートで卜部が全裸になるシーン。椿は目を開けることを禁じられています。廃墟、そして蟻が群がる昆虫の死体。それと対比され強調される卜部の肉体。ほとばしる生命力、そして力強さ。性愛とはまさに生きる力であることをまざまざと見せ付けてくれます。エロスとは何かをこれほど明確な形で表現した作品はなかなかないのではないでしょうか。

 

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落としどころが実にチャーミングです。卜部は椿に永遠に勝ち続けるであろうことを示したラストシーンの一部です。椿(=視聴者)は、卜部の謎を教えてもらうことはないのです。少しずつ、ご褒美を与えられながら、彼女に馴化されていくしか方法はない。そのご褒美はベタなほどに甘い。このカットを含む一連のシーンの完成度の高さ。演出が素晴らしい。「あのね、椿君」から始まるセリフは完璧(吉谷さんの「サ行」の発音が素敵です)。

 

第6話「謎のステップアップ」

 脚本:赤尾でこ 絵コンテ:若林信 演出:江島泰男 作画監督:高橋瑞香

作画監督補:をがわいちろを 中村晃太郎

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 この作品はスタッフがかなり豪華でした。渡辺監督以外の方が絵コンテ・演出を担当されたなかで私が最も好きな話数です。折り返し地点にふさわしいエピソードを、密度の濃い脚本、的確な演出で表現していました。

 

卜部は基本的にあまり表情のない女の子ですが、この回は様々な感情を見せてくれました。第4話で得た唯一の同性の友人・丘歩子にからかわれて顔を赤らめる。上のキャプ画は椿から初めて下の名前で呼ばれて振り向いたときの表情です。可愛い。卜部の素顔の表情はシリーズ全体を通して常に力が入っていました。ヒロイン超特化型アニメであったといえるでしょう。

 

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 ポラロイドという懐かしいアイテムが出てきます。使い方が巧みでした。嫉妬・悲しみなどのマイナスの感情から、一気に反転し、椿が自分の彼女は卜部だけだと語るシーンは感動的でした。

 

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そのポラロイドで撮られた卜部の表情。軽いいたずら心が可愛い。これは卜部にとって、彼氏である椿にしか見せない表情。二人の距離が縮まり、より濃度の高い後半の話へとつながっていきます。卜部が嫉妬し、そこからこの表情へと至る脚本、演出が素晴らしい。椿の誠実さ、優しさに共感を覚えました。

 

 第8話「謎の感覚」

 脚本:赤尾でこ 絵コンテ:渡辺歩 演出:所俊克 総作画監督代理:鎌田晋平

総作画監督補:薮本和彦 板垣彰子 作画監督:磯野智 赤尾良太郎

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後半は濃厚な話が続きますが、これはそのなかでも白眉。「ハイレベル」とは、放送中にネット上に飛び交ったことばですが、これはまさにハイレベルでした。後から知ったことですが、渡辺監督は原作のこのエピソードを是非やりたかったのだとか。納得の回です。

 

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この話数では、ほぼ椿と卜部しか出てきません。椿の姉と丘がそれぞれ1シーン出てくるのみ。思春期のカップルにありがちな危うい瞬間をとらえた、切なくてエロティックな話数です。脚本、演出、作画、音響のすべてが二人の関係のわずかながらも重大な変化を丁寧に描き出していました。

 

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この話数では、卜部に大きな変化が訪れます。自分の中にある女性としての魅力を好きな異性に発見してもらえた悦びと恍惚、そしてそれがもたらすであろう性愛へと踏み込むことに対する恐れ。卜部は椿によって「感覚が変わる」体験をします。これらすべてを「耳をつかまれると涙が出るようになる」ことで表現している。ラストで椿に耳をつかまれて涙をこぼす卜部の表情がエロティックでした。好きな人から感覚を変えられることを丘から聞いた卜部のひざがくいっと動くカットがありますが、巧みな表現だと思いました。

 

ところで、なぜこの名作が知られざる作品となってしまったのか考えてみました。

 1.ハイレベルということ。

 第1話のハードルがかなり高い。ここで視聴を打ち切ってしまった方は相当数おられることと思います。ダメな人にとっては徹底的にダメでしょう。悪趣味に思われた方も多いかと。そこを乗り切れたら、あとは甘酸っぱい純愛のストーリーが待っています。

2.古臭い感は否めない。

 いわゆる「萌え」という概念が一般化したのは2000年に入ってから。この作品はそれより以前の絵柄。キャラを見て「可愛くない」と感じ、設定のトリッキーさについていけないあまり嫌悪感を抱いてしまう方は多かったのではないかと推測します。

 

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以上です。お読みいただいてありがとうございました。他の記事もお読みいただければ、うれしいです。

 

 

 

 

 

 

2013年テレビアニメ アニソンベストテン

2012年版がご好評をいただきましたので、2013年版も発表します。いちねんを振り返ることもできますので、自分としてもよいことかなと思います。 2012年は『謎の彼女X』を推すために順位をつけましたが、2013年もイチ推しの楽曲がありましたので、それをトップに持ってくるために順位をつけさ せていただいております。

 

昨年と同じで、楽曲のみの評価としたいところですが、本編の印象やそれとの関わりの深さ、またOP&EDとしての映像から引っ張られる部分があって、それ を込みで評価しています。1位と2位はすんなり決まったのですが、その後が大変でした。自分のなかでは僅差です。映像ベストテンと作品が被らないように心 がけたのも昨年と同様です。

 

 第1位『キルラキル』OP 『シリウス』

 作詞:meg rock 作曲・編曲:Ryosuke Sigenaga 歌:藍井エイル

 衝撃の一曲でした。元々、藍井エイルさんはアニソン歌手として認知はしていましたが、それほど強く意識していませんでした。「高音の女の子」という程度の認識。しかし、これはガツンときましたね。ザビの伸びがすごい。音域ギリギリにまで高めたメロディー。大げさですが魂の叫びに聴こえました。本編の明らかにやりすぎな感じと相まって、強烈な印象を持ちました。2013年はこの曲と出会った年として記憶にとどめておきたいと思います。

 

 第2位『たまゆら~もあぐれっしぶ~』OP 『はじまりの海』

作詞・作曲:大貫妙子 編曲:森俊之 歌:坂本真綾

 大貫妙子ですよ。それだけで分かってもらいたい。この曲のいいところは「歌詞がはっきり分かる」ことです。難しいことば、造語、英語、若者ことばのたぐいは一切使われておらず、誰にでも聞き取りやすく、理解しやすいことばを選んでいる。しかし、主人公の気持ちを代弁し、作品の目指す世界の本質をしっかりつかまえている。飾りを廃したアレンジと坂本真綾さんの素直な歌唱。「小さな一歩を信じて歩いてこ」から「立ち止まらず」まで三小節も空く。このタイム感の楽曲が今の音楽界に何曲あるでしょうか。主人公の思いがすっと心に染み渡ります。

 

 第3位『きんいろモザイク』ED 『Your Voice』

 作詞・作曲:中塚武 編曲:上杉洋史 歌:Rhodanthe*

 OPもよかったんですが、この曲を見つけてきたスタッフのどなたかに敬意を表してこちらを選びました。日常系アニメは音楽が大切であることを再認識させてくれた曲。昔の渋谷系の思い出がよみがえります。ビッグバンドジャズ風のアレンジに可愛い声を乗せるというのは素晴らしいアイデアかと思います。本編が終わってこの曲が流れてくると、いちにちが終わったんだなぁとつくづく思う、そういう楽曲です。これを3位にするあたりが白瀬コウクオリティということで許してください。

 

 第4位『のんのんびより』ED 『のんのん日和』

 作詞・作曲:ZAQ 編曲:松田彬人 歌:宮内れんげ(小岩井ことり)・一条蛍(村川梨衣)・越谷夏海(佐倉綾音)・越谷小鞠(阿澄佳奈

 

 日常系作品の連発でホントすんません(平謝り)。田舎を舞台にした4人の女の子たちの緩やかな日常を描いた作品のEDにふさわしい、素晴らしい楽曲。ZAQ有能。サビの「空と地面は遠く、人と人は近く」という歌詞がいい。この作品そのものを言い当てている。メロディーラインが美しく、思わず口をついて歌ってしまう魅力があります。「どこを見ても鮮やかな緑模様」のマイナーコードに使い方が巧みだと思いました。

 

第5位『アウトブレイク・カンパニー』OP 『ユニバーページ』

 作詞・作曲:渡辺翔 編曲:増田武史 歌:三森すずこ

ヒロインの気持ちを代弁する楽曲を担当声優さんが歌うという典型的萌えアニメのOPです。力強いメロディーラインと、三森すずこさんの迷いのないパンチの効いた歌唱が素晴らしい。ミュセルという女の子の思いがまっすぐに伝わってくる気がします。これは映像も素晴らしかった。「どんどん広げよう」の部分のミュセルの表情がすべてを物語っているように思いました。感動的。

 

 第6位『ジョジョの奇妙な冒険』OP2 『Bloody Stream』

作詞:こだまさおり 作曲・編曲:大森俊之 歌:Coda

 ジャズファンク風のオシャレなアレンジが実にカッコいい。そしてCodaさんのなんともセクシーな歌声。歌詞が作品世界をそのまま表現していて、アニメの世界への導入として非常に優れていると思います。ちなみに2013年アニソンベストテンで男性歌手はこれ一曲しか選べませんでした。特に理由はないです。圧倒的な迫力で耳にねじ込まれていくホーンセクション。当世のアニソンはこうあって欲しいという楽曲に仕上がっているように思います。

 

 第7位『僕は友達が少ないnext』ED 『僕らの翼』

 作詞:平坂読稲葉エミ 作曲・編曲:yamazo 歌:隣人部 三日月夜空井上麻里奈)・柏崎星奈伊藤かな恵)・楠幸村山本希望)・志熊理科福圓美里)・羽瀬川小鳩(花澤香奈)・高山マリア井口裕香

 

 サビのコード進行とメロディーが好きです。こういうのに弱いようです。歌詞は無難にまとめている感がありますが、イントロからAメロ、Bメロ、サビへと展開していくアレンジがきっちりツボを抑えています。バンドサウンドなのも好印象。ギターのカッティングが心地よい。シンコペーションを強調したメロディーラインに気持ちが持っていかれる感じです。

 

 第8位『琴浦さん』ED 『希望の花』

作詞・作曲:川嶋あい 編曲:斎藤悠弥 歌:千菅春香

 

 ここまでご覧になっている方はなんとなくお分かりかと思いますが、バラードものって苦手なんですよ。そういうもので「しみじみ」しないようにプログラムされているらしいです。ただ、これは別でしたね。本編の内容を理解したうえで書かれたであろう歌詞に納得させられます。「希望の花が咲くようにこの場所から始めよう」とは、素直すぎますが、そこが作品にマッチしていて、感動的でした。

 

 第9位『惡の華』OP 『惡の華』

 作詞:後藤まりこ・しのさきあさこ 作曲:しのさきあさこ 歌:の子・後藤まりこ南波志帆・しのさきあさこ

 

 2013年前半の話題をさらった感のある作品。「痛い青春」にふさわしい「痛い曲」です。肥大した自意識と行き場を失った衝動が生み出す青春の苦悩という、文学的なコンセプトのアニメにふさわしい。本編もなかなかの衝撃でしたが、それをこのOPが見事に支えていたと思います。EDは怖かった。あれは番外地という認識です。アニソン的なのはOPでしょう。「クソムシが」

 

 第10位『さくら荘のペットな彼女』ED2 『Prime number~君と出会える日~』

作詞:石川智晶 作曲:田代智一 編曲:本間昭光 歌:大倉明日香

 

 なんやかやで忘れている方が多いかと。不幸な作品だなぁと思います。青春群像劇というのは非常に好みです。爽やかな中にちくっと痛みを伴うという甘いストーリーにふさわしい楽曲(「ワイパー」とか言わないように)。これもコード進行が好きなのだろうと思います。「たくさんの誰かの記憶に残されているよりも屋根の上君だけの空になりたい」という歌詞といい、切なげなメロディーラインといい、良曲に仕上がっていると思います。2013年の記憶としてとどめておきたいです。

2013年冬の緊急提言「お前ら『GJ部』を観ろ!」

 

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2013年の冬アニメがほぼ出揃いました。

今期は『GJ部』をお勧めします。(「ぐっじょぶ」ね。「じーじぇーぶ」じゃないから)

 日本テレビ 水曜25:29~

日テレオンデマンド 本放送終了後ネット配信

 

1.中身のなさについては極北感あり

事前の知識はまったく必要ないですね。というか、何も内容はないです。いままで散々『けいおん!』や『ひだまりスケッチ』の内容がどうのこうの語っていたのがバカらしくなるレベル。これはまったく何もないです。どうにもならないほど中身がない。素敵にからっぽです。なぜアニメ化したのか。なぜ日本テレビなのか。疑問が次々と湧いてきます。しかし、妙な快感がある。それは保証します。観ていて気持ちいい。癖になる味です。可愛いキャラ、絶妙な作画スタンス、「どうしてそうなった?」とツッコミを入れたくなる演出、無駄にうまい声優さんの演技。日常系アニメの極北を観る思いです。

 

2.キャラがいい!

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 近年多い「何が目的なのか分からない部活もの」です。主人公の四ノ宮京夜(しのみや きょうや)をツッコミ役にして、周囲に個性的な4人の女性キャラを配しています。全員可愛い。特に、アップの作画が無駄にいいです。力が入っている。かなりの見ものだと思います。部長の天使真央(あまつか まお)がなんとも可愛い。「ふふふのふ」「レディのゴーだ!」などのセリフに中毒性がありますね。CV:内田真礼さんGJです。

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ホレ、可愛いでしょ。ピンと来た人は観ましょう。

 

3.制作は動画工房だから安心だ!

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制作は『ゆるゆり』でヒットを飛ばした動画工房。その名の通り、長年にわたって動画や作画の協力会社として数々の作品に関わってきたスタジオ。大手から独立し、わずかの間に『ゆるゆり』をヒットさせた実力派です。しかし、心配はいりません。メインのスタッフは今期話題の『琴浦さん』を手がけています(この論理展開を分かって欲しい)。監督はこれが初となる藤原佳幸さん。キャラデザはメインの中島さんではなく、外部の人(大島美和さん)。こう言っては失礼だと思いますが、おそらく「二軍」です(なにせOPで「二軍」って言ってます)。ときどき、高校に「第2演劇部」があったりしますよね? 「演劇部」がチェーホフだの「人形館」だのをやってる脇で、前衛劇を突発パフォーマンス的に上演したり、何を狂ったのかショートコント連発をやってみたりする。あのノリです。総作画監督の曾我篤史さんがいい仕事してます。元気のいい作品。作画好きな方には背景美術に注目です。細かいところにまで手が届いていて、かなり楽しめます。

 

〈ちょっとマジに〉

全体的にふんわりとしたアトモスフェアが漂っています。柔らかい。キャラデザインをうまく作品に落とし込んでいる印象です。日常系作品として何よりも大切な「空気感」がしっかり出ています。これは普通の意味で高レベルだと思います。おそらく今後も部室しか出てこないでしょう。いわゆる「シチュエーション・コメディ」ですね。アングルやカットの切り替えしがうまくいっています。部室の立体感も良く出ている。目を飽きさせない工夫が随所に感じられ、アニメ的な快感があります。

 

4.こ、この演出は狙ってるのか?それとも天然か?

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 監督として初作品となる藤原監督。この方が何かを狙っているのか、もしくは天然なのか分からない。「え?」「なんで?」「これで終わり?」「オチないの?」「で、いつまでこのネタ引っ張るの?」「何が言いたいの?」などの疑問と、理由の分からない笑いがふつふつと湧いてきます。尺の使い方が明らかにおかしい。自由すぎます。今まで観て語ってきたアニメの歴史はどこへ吹っ飛んでいったのか。第2話Aパートのぶった切りには驚きを禁じえなかったです。計算だとしたら、この人は天才かもしれない、という思いと、リソースないから苦し紛れだろうという思いが交錯します。不思議な演出と、マンガチックなキャラ、声優さんの可愛い演技、やけにリアルな背景、ポップなレイアウトなどが渾然一体化し、独特なワールドを作り上げています。音楽の百石元さんの無駄遣い感もすごい。

 

4.こんな人にお勧め

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1.『てーきゅう』『キルミーベイベー』を全話観ている。

2.ファミコンに思い入れがある。

3.YMOが好きだ。

4.村上春樹より初期の高橋源一郎の方が偉大だと思っている。

5.臨死!!江古田ちゃんのドラマを観ていた。

6.京アニやシャフトの超絶作画を観ると疲れる。

7.スケールフィギュアもいいが、ねんどろいどに思い入れがある。

8.「駄々っ子パンチ」するちっちゃい女の子が好きだ。

9.ハイテクよりローテクにこそ味があると思っている。

10.とにかく疲れている

 

このうち、どれかに当てはまった方は『GJ部』を観るべきです。今観ないともう観る機会はないです。2013年冬アニメのアニファン界隈の話題は『ビビッドレッド・オペレーション』『たまこまーけっと』『琴浦さん』『ささみさん@がんばらない』に任せておけばいいのです。我々「アニメ廃人」『GJ部』を観ましょう。何も疑問に思う必要はありません。1月24日まで日テレオンデマンドで第1話第2話が無料で配信されています。

まだ観てない人は早く!

お前らに告ぐ。「GJ部を観るのだ!」 

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2012年テレビアニメ OP&ED映像ベストテン

ここでは「映像として良かったもの」を取り上げます。リッチな動きが目を楽しませてくれるもの、原画レベルの絵として魅力のあるもの、構成力の高いもの、コンセプトとしてのインパクトがあるもの、などを挙げています。また、「2012年テレビアニメ アニソンベストテン」と被らないよう心がけました。

 

映像の良さを含め、以下の2点を重視しました。

 

1.本編との関連性

OPおよびEDには本編の内容が集約されています。1分半で「何を目指した作品なのか」まとめた映像であるというのが基本的な考えです。作品の理想化された世界を手際良く表現しているものを高く評価しました。

 

2.楽曲とのシンクロ

タイミングも大切ですが、今のアニメはだいたい巧い。楽曲の持ち味を引き出しているもの、楽曲の緩急や展開に合わせて画面をコントロールしているものを高く評価しました。そのせいか、アップテンポの楽曲を使用したものが多くなりました。

 

「ベストテン」とはしてますが、順位はつけませんでした。「緩やかな評価順」と見なしてください。良いものの10選ですね。

 

『ハイスクールD×D』ED

動画検査:斉藤裕之 色指定検査:植木義則 コンポジット:ちゃっぴい

(クレジットなし参加:鈴木典光

【特色】

トランプをモチーフにして、セクシーなダンスを踊るメインキャラ。本編が「明るいえっち」を目指していることを伝えています。全体の構成が楽曲の展開にマッチしてます。Bメロ終わりからサビへと「止め絵でカメラがパン→女性がカメラに迫る→キャラのダンス」と続くのは見事。絶大なインパクトです。

【見どころ】

-0:18~0:38 メインキャラのダンス。シンメトリー構成。

-0:48~0:49 女性がカメラに迫りつつ、指で誘う。

-0:53~1:03 メインキャラ4人のボールダンス。

 

黒子のバスケ』OP1

絵コンテ・演出・作画:中澤一登 作画監督:菊池洋子 動画検査:鈴木明日香

色指定:鈴木麻希子 撮影:亀井幹太 金子秀一

【特色】

骨格のしっかりした人物の造形。ボールをとらえる指先にまで力がこもっている感覚が伝わってきます。この1分半の中で、主人公の黒子テツヤの人物像、バスケットボールという競技での黒子の役割、また、仲間やライバルたちとの関係性を巧みに表現しています。

【見どころ】

-0:06~0:20 黒子テツヤの眼の動き。これだけで彼のバスケ観を表現。

-1:02~1:21 視点を選手→ボールへと向けさせ、そのボールを黒子が絶妙に背面パス→火神がダンクシュート。

 

『キルミーベイベー』OP

絵コンテ・演出:山川吉樹 作画監督:長谷川眞也

【特色】

ネタと遊びに満ちたOP。ローテクなモンドミュージックの生む独特なテンションに、UFO・宇宙人を絡めた映像を被せることで、不思議な世界を造りだしています。全体のスピード感、メイン3人のキャラクターを巧みに紹介しているところにも注目です。

【見どころ】

- 0:00~0:03 やすなとソーニャが手をつなぎ顔を合わせて、画面に向かってくる。

-0:28~0:37 身構える→触手を駆け上がるソーニャ。

-0:51~0:55 ボケるやすな→殴るソーニャ。ついでに後ろの宇宙人もぶっとばす。

 

ジョジョの奇妙な冒険』OP1

アニメーション:神風動画 ディレクター:水崎淳平 演出:吉邉尚希 永田奏

デザインワーク:鈴木理恵 プロデューサー:佐々木貫之

【特色】

アングルの取り方、カメラワークに観るべきものがあります。引き込み、回り込み、空を向く。幻惑を誘う魅力にあふれています。力強く体躯を書き込み、楽曲の逞しさと相まって原作に対するリスペクトを感じさせます。この作品が原作ファンの期待を裏切らないであろうことを予感させます。

【見どころ】

-0:00~0:02 原作のコマが動き出す。ジョースターにフォーカス。

-0:10~0:21 カメラが左右に振れ、ジョースターとディオを紹介。

-0:38~0:39 天を向くカメラ。ジョースターが力強く指を突き上げる。

 

 『這いよれ!ニャル子さん』OP

絵コンテ・演出・作画監督:滝山真哲

【特色】

構成力に優れた映像です。この1分半で、「主人公の平穏な日常が賑やかなキャラクターたちに侵食される」という作品の内容を要約しています。ヒロイン主導型の作品であることも明示されています。ノリのいい楽曲の展開と映像がリンクしている。緩急のつけ方が見事です。

【見どころ】

-0:29~0:30 風呂に入るシャンタッ君。絶対役に立たない奴。

-0:44~0:54 歩くニャル子。ひざ裏から入るところが絶妙。魅力あふれるヒロイン。

-1:08~1:09 ニャル子の表情。彼女の本分がここにあることを示す。

-1:14~1:17 闘うニャル子。切れのある動き。

-1:24~1:27 ニャル子が左→右に走り、上から落ちてくる。

 

氷菓』ED2

絵コンテ・演出:武本康弘 作画監督:西屋太志

【特色】

コンセプトに優れ、スタイリッシュで可愛い映像です。本編が日常ミステリで、こちらは英国風のミステリ。女性と男性の役割を逆転させて演劇風にしているのが楽しい。ルーペをモチーフに使う遊び心。ストーリー性があり、1分半のスピンオフを観るような楽しさがあります。

【見どころ】

-0:13~0:28 歩き方がコミカルで可愛い。

-0:50~0:54 まんまと逃げる二人。「してやったり」の表情。

ー0:55~1:06 楽曲の展開にマッチ。

 

織田信奈の野望』OP

絵コンテ:熊澤祐嗣 薮田修平 演出:熊澤祐嗣 薮田修平 雪村愛

作画監督:吉川真一 宮前真一 総作画監督:高品有桂

【特色】

 戦国ものらしいスピード感に満ちたリッチな映像です。とにかく動きがいい。ひとり一人の人物像・人間関係も正しく理解できる。サビの「合戦→走る相良→砂煙からの世界地図→地球儀→空を翔る鷲→主要キャラ勢ぞろい」が素晴らしい。

【見どころ】

-0:04~0:05 竹槍を縦割りする信奈→目のアップ→タイトル。

ー0:20~0:22 凛々しい信奈。

-1:07~1:10 お札を持った十兵衛が回転→後ろに倒れこむ。(鳥肌が立つほど感動しました)

 

 『ゆるゆり♪♪』ED

絵コンテ・演出:大隈孝晴 作画監督:松尾祐輔

【特色】

美しいレイアウトとポップな色彩が楽しい映像です。ハッピーな日常がどこまでも続いていくような永遠性を感じさせます。動きは多くありませんが、画面持ちする絵によって見栄えの良いものになっています。帰宅中の様子を描き、夕焼けに目を見張る4人で終わる。曲調とマッチした良いEDだと思います。

【見どころ】

-0:00~0:03 部活を終えて帰宅することを示す。

-0:39~0:43 4人の性格と人間関係。

-1:05~1:12 京子のムチャぶりに付き合う。因果応報の京子。

-1:14~1:21 夕焼けに見とれる4人。いい絵です。

 

中二病でも恋がしたい!』OP

絵コンテ・演出:石原立也 作画監督:池田和美

【特色】

すべての絵、動きが丁寧に描かれています。完成度が高い。左右にチカチカ画面が振れるのが、「眼帯をしている人=ヒロインがまばたきして見た世界」を表していて、ヒロインと視聴者を同化させています。一瞬で終わらせるのがもったいないくらい良く描けている絵が次々と現れます。

【見どころ】

-0:00~0:02 本編に出てくる「不可視境界線」。

-0:25~0:47 キャラ紹介で画面を左右に振る。六花が見ている世界。

-0:58~1:00 指くるくる。動きが可愛い。ちなみにこれは実際にはできません。

-1:00~1:01 左が朝、右が夕方。

-1:11~1:14 左が海岸、右が学校。いずれこの4人が部活で一緒になり、合宿することを予感させる。

-1:26~1:28 踊る六花。動きが可愛い。

 

 

 『妖僕×SS』ED(第5話・第10話)

絵コンテ・演出・作画監督・作画:板垣伸

【特色】

馬鹿馬鹿しいもの、不真面目なもの、不謹慎なものを真面目にやるというのは、ときに大変なパワーを生みます。アニメの醍醐味ですね。そういう意味で、これは2012年の映像として記憶に留めておきたいと思います。本編でもネタ的なキャラとして登場する青鬼院蜻蛉(しょうきいん かげろう)をフューチャーしたED。サビ部分の映像が生む快楽には抗えませんでした。

【見どころ】

-0:44~1:20 蜻蛉のオーバーアクション。これだけのために「映像ベストテン」に選びました。

 

 

2012年テレビアニメ アニソンベストテン

ここでは「楽曲として良かったもの」を取り上げます。映像は脇に置いて考えています。とはいえ、映像の力は強大ですから、完全に放棄はできないですよね。ついでがてら、そのような話もさせていただいております。映像は別枠でベストテンを設けました。「あれないじゃん」というツッコミが聞こえてきそうなので言い訳しておきます。

 

また、本編から受けた印象が大きく左右しています。アニソンですから本編とリンクしているわけで、その辺りにも良し悪しがかかっています。本編がいいと、つい曲の方もいいと考えてしまうのは、「幸せな勘違い」ということでご容赦ください。

 

第1位 『謎の彼女X』OP 『恋のオーケストラ』

作詞:山田稔明 作曲・編曲:北川勝利 歌:吉谷彩子

 OPとEDのどちらを上位にするかというだけの問題でした。結局、ストリングス系が好みということでこちらを上位にしました。吉谷彩子さんの透き通った歌声がたまらなくいい。メロディーの完成度、的確なアレンジ、声の良さ。完璧なポップスと言っていい。これは映像も素晴らしいので、機会があったら是非ご覧ください。

 

第2位 『謎の彼女X』ED 『放課後の約束』

作詞:山田稔明 作曲・編曲:北川勝利 歌:吉谷彩子

で、2位はこちら。歌詞が素晴らしい。卜部美琴の表には出さない本音、という感じが出ていて実に楽しい。可愛らしい曲です。

 

第3位 『夏雪ランデブー』ED 『あなたに出会わなければ~夏雪冬花~』

作詞 :aimerrhythm 作曲:百田留衣 編曲:玉井健二百田留衣 歌:Aimer

 元々、このAimer(フランス語読みで「エメ」)さんは好きです。気だるいようでいて、芯の通った歌声の持ち主。これはメロディーが良く出来ている。サビでは一気に押し寄せる高波のような強さが発揮されている曲です。これはアニメでの映像もいい。一枚絵を下にスクロールするだけのものなんですが、その絵の発散するエネルギーがすごかった。名手・谷口淳一郎さんの手によるもの。機会があれば是非一度ご覧になってください。

 

第4位 『Lupin The Third 峰不二子という女』ED 『Duty Friend』

作詞・作曲・歌:Nikie 編曲:中島ノブユキ

横ノリのファンキーでおしゃれな曲。90年代っぽいです。推測ですが、音をわざと潰してありますね。まだアナログレコードがあった時代の音を再現しているようです。ちょっとカッタるい雰囲気の歌声も魅惑的で、この作品にしっくりはまっていました。

 

第5位 『宇宙兄弟』ED1 『素晴らしき世界』

作詞・作曲・歌:Rake 編曲:GIRA MUNDO

歌詞と曲と歌の作り出す「素晴らしき世界」です。ひたすらに前を向こうとする必死な気持ちに胸を打たれますね。これはライブの映像。深い歌声は唯一無二と言っていい。泣けます。

 

第6位 『ガールズ&パンツァー』ED 『Enter Enter Mission!』

作詞:畑亜紀 作曲:矢吹香那、佐々木裕 編曲:佐々木裕

歌:あんこうチーム [西住みほ(渕上舞)、武部沙織(茅野愛衣)、五十鈴華(尾崎真実)、秋山優花里(中上育実)、冷泉麻子(井口裕香)]

可愛い女の子がたくさん登場する楽しいアニメ作品のEDとして最高級だと思います。ミリタリーものという感じも良く出ています。サビのメロディーがいい。ちょっと凝ったコード進行が使われている。洒落た曲です。

 

 

第7位 『神様はじめました』OP 『神様はじめました』

作詞・作曲・編曲 :真部脩一 歌:ハナエ

コンパクトにまとまった、メロディーラインの綺麗な曲です。なんかどこかで聴いたことがあるような感はあります。いや、どこの何かは教えてくれなくていいです。知らない方が幸せというのはよくあることです。ここ最近のアニソンの傾向が良く出ていると思います。

 

第8位 『探偵オペラ ミルキィホームズ第2幕』OP 『ナゾ!ナゾ?Happiness!!』

作詞: こだまさおり 作曲・編曲 :高田暁 歌:ミルキィホームズ

これぞアニソンですね。楽しくみんなで盛り上がればいいじゃん、という曲です。いかにもライブ映えしそうな、アップテンポでノリがいい曲。それにしても、ただ勢いで突っ走るのではなく、覚えやすくて綺麗なメロディーに仕上がってます。「いっせーのーでー!」の高揚感。

 

 

第9位 『リトルバスターズ!』OP 『Little Busters!~TV animation ver.~』

作詞・作曲:麻枝准 編曲:MintJam 歌 :Rita

 若干変則的なコードのカッティングから一気にスピードを上げていくイントロが素晴らしい。疾走感が良く出てます。この疾走感だけでランクイン。このイントロの魅力のまま、本編も盛り上がりたい。

 

第10位 『輪廻のラグランジェ』OP1 『TRY UNITE!』

作詞:サエキけんぞう 作曲・編曲:Rasmus Faber 歌:中島愛

この曲は良かった。ちょっと懐かしい雰囲気のアレンジが小気味いい。メロディーの流れも美しい。サビまで心地よく持ち上げられていく感覚ですね。

 

別格 『ジョジョの奇妙な冒険』ED 『Roundabout』

作詞・作曲:Jon Anderson, Steve Howe 歌・演奏:YES

まさかこの曲をアニメのEDとして聴く日が来るとは思っていませんでした。70年代のロックを代表する名曲・名演奏。これを機会に、プログレに興味を持ってもらえたら非常にうれしいことです。

 

その他、『妖僕×SS』OPのMUCC『ニルヴァーナ』、『絶縁のテンペスト』EDの花澤香菜『happy endings』、エウレカセンブンAO EDのjoy『アイオライト』、『戦国コレクション』OPのABACHO『目をとじてギュッしよ』などが記憶に残りました。